今回の記事では、将棋初心者にオススメの戦法を紹介していきます。
目次
将棋の戦法は、居飛車と振り飛車に分かれる
飛車の位置で戦法が決まる
将棋の戦法は、大きく分けて「居飛車(いびしゃ)」と「振り飛車(ふりびしゃ)」に分かれます。飛車を最初の位置から動かさずに戦う戦法は居飛車と呼ばれ、飛車を横に動かしてから使う戦法は振り飛車と呼ばれています。将棋初心者の方は、居飛車か振り飛車のどちらかを選んで勉強するのがオススメです。
攻撃重視の居飛車
居飛車は、飛車を2筋(後手なら8筋)から動かさずに戦いを進めていく戦法です。居飛車の特徴として、攻撃力が高いことが挙げられます。飛車と角が同じ方向に利いているので、大駒を使ってガンガン攻めていけます。その代わり、玉を囲うのが難しいのが難点で、右に玉を囲おうとすると飛車が邪魔になり、左に玉を囲おうとすると角が邪魔になってしまいます。
守り重視の振り飛車
振り飛車は、一度飛車を左側に動かしてから戦う戦法です。飛車と角の利きがそれぞれ違う方向を向いているため、こちらからガンガン攻めるのには向いていません。その代わり、飛車も角もいない右側に玉を囲うことで、守りをがっちりと固められるのが特徴です。
角交換する?しない?
角交換するかしないかで戦法が大きく変わる
居飛車と振り飛車の中でも、いくつか戦法がわかれます。特に角交換をするかしないかで大きく戦い方が変わります。
角交換は、基本的に回避できない
角交換の将棋は、難しい変化が多いため、初心者のうちはあまりお勧めできません。しかし、相手から角交換してこられると基本的には避けることはできません。角交換しない将棋に慣れてきたら、角交換の形にも少しずつチャレンジしてみましょう!
初心者はどんな戦法から覚えればいいの?
居飛車党なら、「矢倉戦法」「対振り飛車」「角換わり」の順に
居飛車党を目指すなら、まずは「矢倉戦法」を覚えてみるのがオススメです。矢倉戦法は居飛車のスタンダードな戦法で、お互いに居飛車同士で角交換をしない戦い方です。
矢倉戦法と同時に、「対振り飛車」の戦い方も覚えておきましょう。相手が振り飛車を使ってきたときの指し方は、居飛車同士での指し方とは大きく異なります。
矢倉戦法や対振り飛車が身についてきたら、「角換わり」にも挑戦してみましょう。お互いに居飛車同士で角交換する戦法で、慣れておかないと指すのが難しいです。
振り飛車党なら、「四間飛車」「相振り飛車」「角交換振り飛車」の順に
振り飛車党を目指すなら、まずは「四間飛車」を覚えてみるのがオススメです。四間飛車は角交換しない戦法で、振り飛車vs居飛車の戦いになります。振り飛車の一番基本的な戦い方で、応用も聞きやすいです。
通常の四間飛車に慣れたら、「相振り飛車」にチャレンジしてみましょう。相振り飛車は、お互いに振り飛車で戦う形で、振り飛車党なら避けて通れません。振り飛車vs居飛車の戦いに比べて、序盤から激しい変化になりがちで少し難しくなります。
その次は、「角交換振り飛車」を勉強するのがオススメです。四間飛車では基本的には角交換をしないで駒組みを進めますが、相手からいきなり角交換されてしまう場合もあります。
囲いや手筋も覚えてみよう!
将棋初心者にオススメの囲い
戦法と一緒に、囲いの組み方も覚えていきましょう。将棋の囲いはたくさんバリエーションがありますが、最初のうちは1つか2つ覚えておけば十分です。
棒銀の手筋で攻めを学ぼう!
攻めの手筋を知っておけば、指し方の方針がつかみやすくなります。特に、居飛車党を目指す方なら「棒銀」の手筋を覚えておくのがオススメです。将棋の攻めの基本を学ぶことができます。
まとめ
- 攻撃重視の居飛車、守り重視の振り飛車
- 居飛車なら、「矢倉戦法」「対振り飛車」「角換わり」の順に勉強
- 振り飛車なら、「四間飛車」「相振り飛車」「角交換振り飛車」の順に勉強