キャラクターイラスト:さゆ吉様
今回の記事では、中飛車戦法の定跡や、指し方について初心者向けに解説していきます。
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目次
YouTubeの動画で学ぶ、中飛車定跡
中飛車、ゴキゲン中飛車のおすすめの棋書、本は?
ゴキゲン中飛車ってどんな戦法?先手と後手での基本の指し方
図1-1はゴキゲン中飛車の基本形です。5筋の歩が五段目まで伸びているのが特徴で、中飛車を指すのなら、通常はこのゴキゲン中飛車の形を目指していくことになります。この記事でも、基本的にはこのゴキゲン中飛車の形での指し方を解説しています。
序盤の指し方を知ろう!後手番で使うのが基本
ゴキゲン中飛車は、基本的には後手番で使う戦法です。まずは後手番でゴキゲン中飛車の陣形を目指す手順を、最初の一手からしっかり確認していきましょう。指し方を知らないと、序盤からいきなり隙を突かれて不利になってしまうこともあるので注意しましょう。
先手番中飛車の駒組みは?
先手番で中飛車を指す場合、初手▲5六歩から進めるのが一般的です。この指し方は「先手番中飛車」と呼ばれ、ゴキゲン中飛車とは区別されることもあります。先手番中飛車とゴキゲン中飛車での駒組みの違いを見ていきましょう。
ゴキゲン中飛車という戦法名の由来に疑問を持ったことのある方も多いのではないでしょうか?ゴキゲンというネーミングはいったいどこからきているのでしょう?これは、ゴキゲン中飛車という戦法を開発した近藤正和先生のいつも明るい性格に由来しているとされています。
ゴキゲン中飛車という面白いネーミングは多くの方に定着していると思います。由来は20年ほど前までさかのぼり、近藤正和六段(当時五段)の活躍に関係することはご存知ですか?
近藤さんは軽快な棋風で、角道を開けたままの戦いを好んでいました。金銀を低く構えて2筋を破られても軽くいなし、反撃を決める形は彼独特のもの。あまりに軽すぎるため他の棋士はマネができない将棋でした。
ところが第10期竜王戦で決勝トーナメント入りを決めると強敵相手にベスト8まで勝ち上がりました。また、平成16年度の年間勝率(0.822)は過去最高の中原先生の記録(0.855)を更新する勢いでした。
その中飛車は市民権を得てゴキゲン中飛車と名付けられました。名付け親は『聖の青春』の著者の大崎善生さん。近藤四段(当時)の性格から命名されたとか。快進撃+棋士の性格が戦法の名前になるなんて前代未聞でしょうね!出典:『HNK将棋講座 2019年1月号』
ゴキゲン中飛車での戦い方!狙いの手筋や攻め方を知ろう!
ゴキゲン中飛車で使われる囲いは?
ゴキゲン中飛車の駒組みを覚えたら、次は囲いの組み方を見ていきましょう。ゴキゲン中飛車でよく使われる囲いはいくつかパターンがあるので、少しずつレパートリーを増やしていくのがいいでしょう。
ゴキゲン中飛車の攻め筋、やり方を覚えよう
ゴキゲン中飛車の囲いを覚えたら、いよいよ相手陣を攻める順を見ていきます。ゴキゲン中飛車の基本の狙いは、5筋に戦力を集めて中央突破を狙いつつ、機を見て角交換をして敵陣に角を打ち込むことです。ゴキゲン中飛車の攻めの感覚を身に着けましょう。
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ゴキゲン中飛車vs居飛車の定跡
vs超急戦
ゴキゲン中飛車に対して、居飛車側がいきなり飛車先の突破を狙ってくる変化を「超急戦」と呼びます。超急戦は開始早々終盤戦のような激しい展開になり、指し方を知らないと一気に不利になる変化も多いです。ゴキゲン中飛車を指しこなしたいなら、超急戦の基本定跡を勉強しておくのがオススメです。
vs超速3七銀
居飛車が、攻めの銀を素早く3七~4六と出してくる作戦を「超速3七銀」と言います。相手の素早い攻めに的確に対応していかないと、すぐに潰されてしまうため、相手の狙いと対処法をマスターしておきましょう。
vs居飛車穴熊、一直線穴熊
ゴキゲン中飛車に対して、相手が穴熊に組んでくる変化を見ていきます。相手の囲いが完成してしまう前に、こちらから速攻を仕掛ける手順を学んでいきましょう。
相振り飛車での中飛車の戦い方
平凡に相振り飛車に組むと不利に
ゴキゲン中飛車は、基本的には相振り飛車に弱いとされています。振り飛車相手に平凡にゴキゲン中飛車に組んで相振り飛車にすると、中飛車側が指しにくい展開になりがちです。
中飛車左穴熊の指し方
相振り飛車では、玉を左に囲う「中飛車左穴熊」という作戦が有力とされています。玉を左側に囲うことで、相手の攻めからあらかじめ玉を逃がしておくことができます。
まとめ
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