中飛車

先手番中飛車の駒組み

投稿日: 12/15/2019 更新日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

歩美
ゴキゲン中飛車って後手番の戦法って聞きました!どうして先手では指せないんでしょうか??
香介
いや、実際には先手番でもゴキゲン中飛車を指すことはできるんだ!ただし、注意するポイントがいくつかあるから解説していくよ!

今回の記事では、先手でゴキゲン中飛車を指す手順を解説いていきます。なお、先手番でのゴキゲン中飛車は、通常のゴキゲン中飛車と区別して「先手番中飛車」と呼ばれることもあります。

中飛車の定跡一覧に戻る

youtubeもやってます
おすすめ記事
Sponsored link

参考棋書:ひと目の中飛車

香介
今回の記事はマイナビ将棋文庫の「ひと目の中飛車」を参考にしたよ!初めて将棋の戦法を学ぶ初心者にもわかりやすい中飛車の定跡書なんだ!

Kindle Unlimitedに登録すれば今なら30日間無料で棋書が読み放題!気になる棋書をチェック!

Kidle Unlimitedで読める棋書はこちら

Kindle Unlimitedを無料体験

歩美
それではゴキゲン中飛車の指し方を教えてください!

 

初手はいきなり▲5六歩と突く!

テーマ図

【図1-1 初手から5筋の歩を突く】

【図1-1 初手から5筋の歩を突く】

初手はいきなり▲5六歩と突くのが先手番中飛車の指し方です。今回は、ここから相手が飛車先を突いてきた場合と、角道を開けてきた場合の駒組みをそれぞれ見ていきましょう。

香介
いきなり5筋の歩を突くから、相手には中飛車の作戦がバレバレの状態から始まってしまうよ!相手が中飛車対策を持っていると指しにくくなっちゃうのが難点だね!

補足
最初に角道を開けると?

【図a-1 ▲7六歩から駒組みすると…?】

【図a-1 ▲7六歩から駒組みすると…?】

いきなり▲5六歩とは突かず、▲7六歩と突いていくのが自然な駒組みですが、実はそれではうまくいきません。図a-1のように、▲7六歩、△3四歩、▲5六歩と進んだ局面では、後手からいきなり仕掛けがあります。

【図a-2 いきなり馬を作られる】

【図a-2 いきなり馬を作られる】

角交換から△5七角でいきなり馬を作られてしまい、先手が指しにくい展開になってしまいました。なお、この手は先手と後手が逆転すると成り立たないというのがポイントです。

【図2-2 切り返しの角打ち】

【図a-3 切り返しの角打ち】

先手と後手が逆転していれば、ここで自陣に角を打つ切り返しがあります。相手が飛車先の歩を突いているので、▲8六角と引く手がないのがポイントです。

 

Sponsored link

2手目に△8四歩と飛車先を突かれたら?

△8四歩には▲7六歩!

図1-1からの指し手
△8四歩、▲7六歩(図2-1)

【図2-1 △8四歩には▲7六歩】

【図2-1 △8四歩には▲7六歩】

図1-1から相手が△8四歩と飛車先の歩を突いてきたら、▲7六歩として角道を開けましょう。

図2-1からの指し手
△8五歩、▲7七角(図2-2)

【図2-2 角で相手の飛車から守る】

【図2-2 角で相手の飛車から守る】

相手が飛車先をさらに伸ばして来たら、▲7七角とします。これで次に△8六歩と攻めていく手から守ることができます。

歩美
相手の飛車からの攻めを角で守るんですね!

▲5五歩で角のラインを止めよう!

図2-2からの指し手
△3四歩、▲5五歩(図2-3)

【図2-3 ▲5五歩で角のラインを止める】

【図2-3 ▲5五歩で角のラインを止める】

相手が△3四歩と角のラインをとおしてきたら、▲5五歩として角道を閉じてしまいましょう。角交換には応じないのが振り飛車の基本の指し方です。

香介
角は相手の飛車からの攻めを守るための駒だから、簡単には交換しないようにしよう!

図2-3からの指し手
△6二銀、▲5八飛(図2-4)

【図2-4 ゴキゲン中飛車の形と合流】

【図2-4 ゴキゲン中飛車の形と合流】

最後の飛車を5筋に振れば、ゴキゲン中飛車の形に合流します。先手番で指している分、1手得しています。

 

2手目に△3四歩と角道を開けられたら?

△3四歩には▲5八飛!

図1-1からの指し手
△3四歩、▲5八飛(図3-1)

【図3-1 △3四歩には▲5八飛】

【図3-1 △3四歩には▲5八飛】

相手が2手目に△3四歩と角道を開けてきたら、▲5八飛と飛車を回るのが基本の指し方です。▲7六歩と角道を開ける前に飛車を5筋に回っておくことで、角交換から△5七角と打ち込まれるスキを消しています。

歩美
角を5七にうちこまれる筋は常に警戒した方がいいんですね~!

▲5五歩で角のラインを止めてから、安全に角道を開ける

図3-1からの指し手
△8四歩、▲5五歩、△8五歩、▲3四歩(図3-2)

【図3-2 ▲5五歩と角道を閉じてから▲7六歩】

【図3-2 ▲5五歩と角道を閉じてから▲7六歩】

こちらも▲7六歩と角道を開けたいところですが、先に▲5五歩として角道を閉じてから、▲7六歩とします。

香介
図3-2から相手がいきなり△8六歩と開戦してきた場合は、超急戦の形に合流するよ!

図3-2からの指し手
△6二銀、▲7七角(図3-3)

【図3-3 ゴキゲン中飛車の形に合流】

【図3-3 ゴキゲン中飛車の形に合流】

最後は▲7七角と上がり、相手の飛車先の歩の交換を防げば、ゴキゲン中飛車の形と合流します。

歩美
ゴキゲン中飛車の駒組みが終わった後の指し方は以下の記事で解説しています!

中飛車の定跡一覧に戻る

 

まとめ

香介
今回は、先手番中飛車の駒組みについて解説したよ!

POINT

  • 初手は▲5六歩から
  • 2手目△8四歩には▲7六歩
  • 2手目△3四歩には▲5八飛
歩美
最初から気を付けることが多いですね!頑張って覚えます!

中飛車の定跡一覧に戻る


-中飛車
-, , ,

執筆者:

youtubeもやってます

関連記事





comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です





Kindle Unlimitedに登録すれば今なら30日間無料で棋書が読み放題!気になる棋書をチェック!

Kidle Unlimitedで読める棋書はこちら

Kindle Unlimitedを無料体験