中飛車

ゴキゲン中飛車vs超急戦

投稿日: 08/17/2019 更新日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

歩美
ゴキゲン中飛車を最近指しています!うまく駒組みができれば強いんですけど、序盤からガンガン攻められると力戦になってしまってなかなか勝てません…。
香介
今回はゴキゲン中飛車vs超急戦の手順を確認しよう!

今回の記事では、ゴキゲン中飛車対超級店の手順を解説します。序盤から激しく攻め合う変化で乱戦にもなりやすいため、初心者にはあまりお勧めできませんが、超急戦の基本変化や回避の方法を見ていきましょう。

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YouTubeの動画で学ぶ、ゴキゲン中飛車

香介
今回の記事は動画でも解説しているよ!

歩美
サイトで学んだ内容を動画で復習すればバッチリですね!

参考棋書:これだけで勝てる ゴキゲン中飛車のコツ

香介
今回の記事は、マイナビ出版の「これだけで勝てる ゴキゲン中飛車のコツ」を参考にしたよ!初心者にオススメのゴキゲン中飛車の定跡書だ!

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歩美
それでは超急戦の解説をお願いします!

ゴキゲン中飛車vs超急戦の基本図

テーマ図

【図1-1 ゴキゲン中飛車の基本図】

【図1-1 ゴキゲン中飛車の基本図】

図1-1はゴキゲン中飛車の基本図で、後手が中飛車、先手が居飛車です。今回はここから超急戦に進む手順を解説していきます。

※今回は後手の立場で解説していくため盤面を反転しています。

歩美
ここまでは普通の出だしですね!ゴキゲン中飛車の出だしの指し方は以下の記事でも詳しく解説しています!

図1-1からの指し手
▲5八金右(図1-2)

【図1-2 金を上がるのが一般的な指し方】

【図1-2 金を上がるのが一般的な指し方】

図1-1から金を上げるのが超急戦では一般的な指し方です。今回はなぜ金を上がるかについての解説は省略しますが、金上がりを見たら超急戦を警戒しておくとよいでしょう。

香介
▲4八銀とした場合でも超急戦の変化は成立するよ!ただ、▲5八金右としておくほうが先手が指しやすくなると言われているんだ。
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超急戦、基本の変化と手順を解説

角道が止まるタイミングで仕掛ける

図1-2からの指し手
△5五歩、▲2四歩、△同歩、▲同飛(図2-1)

【図2-1 すぐに角交換する切り返しがない】

【図2-1 すぐに角交換する切り返しがない】

△5五歩として角道がふさがったタイミングで飛車先を突いていくのが超急戦の仕掛けです。中飛車側はここで角交換して△3三角と切り返したいところですが、角道が閉じているため角交換できないのです。

無理やり角交換に持ち込む

図2-1からの指し手
△5六歩(図2-2)

【図2-2 角道を開けて角交換を狙う】

【図2-2 角道を開けて角交換を狙う】

図2-1からは△5六歩として、次の歩成を見せながら角交換を狙います。△3三角と打てれば後手が良いようにも思えますが、難解な局面が続きます。

図2-2からの指し手
▲5六歩、△8八角成、▲同銀、△3三角(図2-3)

【図2-3 飛車銀両取りで後手良しにも見えるが】

【図2-3 飛車銀両取りで後手良し…?】

△3三角と飛車銀両取りに角を打って後手良しにも見えますが、これでも局面は難解です。さらに進めて変化を見ていきましょう。

香介
ここからはお互いに大駒を成り込んで攻め合うしかない展開になったね!序盤早々激しい戦いになってきたよ!

▲5五桂をどう受ける?

図2-3からの指し手
▲2一飛成、△8八角成、▲5五桂(図2-4)

【図2-4 ▲5五桂が定跡の1手】

【図2-4 ▲5五桂が定跡の1手】

図2-3からはお互いに攻め合うことになりますが、▲5五桂と打つのが定跡の1手です。中飛車側の飛車と角の利きを止めながら、さらに桂成も見据えています。しかしこの手にはもっと恐ろしい狙いがあります。

図2-4からの指し手
△6二玉(図2-5)

【図2-5 △6二玉が最善手】

【図2-5 △6二玉が最善手】

△5四銀など、桂成を受ける手を指したいところですが、ここでは△6二玉とするのが最善です。実は図2-4からは▲3三角と王手してからこちらの馬を素抜く手順があります。詳しくは以下の補足で解説していますが、知らないとうっかりしてしまう手順なのでしっかり覚えておきましょう。

歩美
ここから桂馬が成られたら△5六飛としていくのでしょうが…。う~ん、難解です!

補足
馬を素抜く手順

【図a-1 自然な手にも見えるが…】

【図a-1 自然な手にも見えるが…】

図2-4から△5四銀と桂成を受ける手を見ていきます。一見すると自然な受けですが、ここから▲3三角と角を打って王手するのが先手の狙いです。

【図a-2 こちらの馬が素抜かれる】

【図a-2 こちらの馬が素抜かれる】

図a-1から▲3三角成と王手すると、こちらがどのように受けても次の▲6三桂成もしくは▲6三桂不成が王手になります。このとき5五の地点にいた桂馬が退くため、相手の角の利きががこちらの馬を直通する形になります。図a-2では、次に▲8八角とこちらの馬を素抜かれてしまいます。

 

初心者におすすめ、超急戦を回避するには?

香介
ここからは超急戦を回避する順をふたつ紹介するよ!超急戦は変化が激しく初心者に指しにくいから、回避するのもおすすめだよ!

角道を開けたまま戦う順

図1-2 からの指し手
△6二玉(図3-1)

【図3-1 角道を止めずに駒組みする】

【図3-1 角道を止めずに駒組みする】

超急戦を回避する順の一つ目として、 図1-2 から角道を止めずに△6二玉とする手があります。もし相手が飛車先をすぐ突いてきたら、角交換から△3三角と切り返す手を狙っています。

図3-1からはしばらく△5五歩と突かずに駒組みを進めていきます。

歩美
超急戦は回避できますが、いつでも角交換できる形はひやひやしますね…!

△3二金と上がる手順

図2-1からの指し手
△3二金(図3-2)

【図3-2 落ち着いた変化に】

【図3-2 落ち着いた変化に】

図2-1から△3二金とする変化も有力です。相手が飛車を引いたら△2三歩と打っておけば安心です。この形は相手が1歩持駒にしますが、力戦、乱戦になりにくいため初心者には指しやすい順だと思います。

香介
図3-2から相手が▲2三歩と打ち込んでも△3三角で追い返せるよ!

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まとめ

香介
今回はゴキゲン中飛車vs超急戦の変化を見てきたよ!ポイントをまとめよう!

POINT

  • 角道が止まったタイミングで▲2四歩と突いてくるのが超急戦
  • 角交換からの△3三角を狙う
  • ▲5五桂には△6二玉
  • 超急戦を回避する指し方もおすすめ

歩美
今回も勉強になりました!これでゴキゲン中飛車の序盤からイキナリ不利になることはもうなさそうです!

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【図1-2 金を上がるのが一般的な指し方】

【図1-2 金を上がるのが一般的な指し方】