今回の記事では、王将戦のルールや仕組みについて解説していきます。
目次
王将戦って?スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催のタイトル戦
王将戦は、1950年から始まったタイトル戦
王将戦は、スポーツニッポン新聞社と毎日新聞社が主催する将棋のタイトル戦です。1950年に一般棋戦として創設され、1951年にタイトル戦に格上げされました。
8大タイトルの一つ、王将戦!勝った棋士は「王将」に
王将戦で勝った棋士は「王将」のタイトルを獲得することとなり、1年間は「王将」を名乗ることになります。1年後には次のタイトル挑戦者が決められ、現役の王将とタイトル挑戦者が戦い、勝った方が新しい「王将」となります。
王将戦の賞金は公表されていない
王将を勝ち抜いて新しい「王将」になった棋士には賞金が与えられますが、賞金額は公表されていません。ただ、他のタイトル戦の諸金額などから推測すると、数百万円程度ではないかと考えられます。
王将戦の仕組み、参加資格は?
全棋士が参加!1次予選、2次予選、挑戦者決定リーグが行われる
王将戦の参加資格は、全ての棋士となります。女流枠やアマチュア枠はありません。参加者は、1次予選・2次予選・挑戦者決定リーグを行い、勝利した1名がいよいよ王将保持者と次の王将の称号をかけて戦うことになります。
- 全棋士が参加(女流、アマチュア枠は無し)
- 1次予選・2次予選・挑戦者決定リーグ
- 勝ち上がった1名が王将に挑戦
1次予選は、持ち時間3時間!シード含め18名が勝ち上がり
1次予選は、持ち時間3時間となります。
シード含め18名が2次予選に進む形式で、シード人数によって1次予選の勝ち上がり人数は異なります。
2次予選は、持ち時間3時間!3名が挑戦者決定リーグへ
2次予選は、1次予選の勝ち上がり者とシード者の計18名で持ち時間3時間のトーナメントを行います。2次予選のシードの条件は、以下になります。
- 前期挑戦者決定リーグ下位3名
- タイトル保持者
- A級棋士
- 永世称号呼称者
2次予選で勝ち上がった3名は挑戦者決定リーグに進みます。
挑戦者決定リーグは、持ち時間4時間!成績最上位者が王将への挑戦者に
挑戦者決定リーグは、7名での総当たり戦となります。持ち時間は4時間で、成績最上位者が王将への挑戦者となります。
前期の挑戦者決定リーグでの上位4名はシードとなるため、このリーグでは次年でのリーグ残留者を決める戦いにもなります。
王将戦のルールは?七番勝負のタイトル戦
- タイトル戦は七番勝負
- 持ち時間8時間
- 通算10期で永世王将
王将保持者と挑戦者の七番勝負!
王将戦の予選を勝ち上がって見事挑戦者となった棋士は、現役の王将保持者と七番勝負をすることになります。七番勝負となるので、先に4回勝った方がタイトル獲得となるわけです。
持ち時間は8時間!
王将戦の持ち時間は8時間になります。2日制の将棋となり、1日の終わりに封じ手を行います。
永世王将って?通算10期以上で永世称号が
通算で10期以上王将になった棋士は、「永世王将」の称号を得ることができます。