詰将棋、必至、寄せ

詰めろ、必至のコツ

投稿日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

歩美
将棋を指してると、序盤~中盤は有利になっても終盤でいっつも逆転されちゃいます…
香介
今回は、相手玉に詰めろをかける練習をしてみよう!詰めろのコツを掴むと、終盤力がグッと上がるはずだよ!

今回の記事では、初心者向けの必死問題を解きながら、寄せのコツを解説していきます。「詰めろ」「必至」といった将棋用語の意味については以下の記事で解説しています。

詰めろの基本形!王手をかけずに相手玉を攻めよう

テーマ図

【図1-1 持駒の金と銀で必至をかけよう!】

【図1-1 持駒の金と銀で必至をかけよう!】

図1-1では、相手玉に守りの駒が一切ない状態です。ここからこちらの持ち駒の金と銀を使って必至をかけるにはどうしたらよいでしょう?

香介
相手玉にどうやったら詰めろがかかるか考えてみよう!

相手玉の逃げ道をなくすのがコツ

図1-1からの指し手
▲5三銀(図1-2)

【図1-2 控て銀を打って必至】

【図1-2 控て銀を打って必至】

相手玉の1マス後ろから銀を打てば必死です。ここで相手が何もしてこなければ▲5二金で詰みになりますが、相手はこの詰みを受けることができません。

何を指してきても頭金で詰み!

図1-2からの指し手
△6一玉、▲6二金(図1-3)

【図1-3 頭金で詰み】

【図1-3 頭金で詰み】

相手玉が逃げても頭金で詰みになります。詰将棋の基本が頭金であるように、必至問題も基本は頭金を狙うことになります。次に頭金で詰むという形を目指すのが基本です。

歩美
まずは基本の詰みの形を知ることが詰めろをかける第一歩ですね!

 

飛車を使って詰めろ、必至をかけよう!

テーマ図

【図1-2 やっぱり頭金を目指そう】

【図1-2 やっぱり頭金を目指そう】

今度は持ち駒が飛車と金ですが、ここでも頭金を目指して必至をかけましょう。

とにかく上に逃がさないように!

図2-1からの指し手
▲9二飛(図2-2)

【図2-2 相手玉を上に逃がさないように】

【図2-2 相手玉を上に逃がさないように】

ここでは、飛車を二段目に打って必至です。次に相手玉がどこに逃げても頭金で詰ませることができます。

歩美
実戦だと、一段目に飛車を打って王手しちゃいそうですね!

相手玉は受けがない

図2-2からの指し手
△4一玉、▲4二金(図2-3)

【図2-3 どこに逃げても頭金】

【図2-3 どこに逃げても頭金】

相手玉がどこに逃げても頭金です。飛車の横利きで相手玉が二段目に逃げる手を防いでいます

香介
初手に▲8二飛や、▲7二飛見たいな手でも必至になるよ!

 

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相手の盤面に駒がある場合は?相手の手を読んで必至を!

テーマ図

【図3-1 盤上に相手の駒が】

【図3-1 盤上に相手の駒が】

今度は、盤上に相手の駒がある場合を見ていきます。考えることは多くなりますが、基本の考え方は同じです。

やっぱりいつもの形!

図3-1からの指し手
▲2三銀(図3-2)

【図3-1 やはりいつもの形】

【図3-2 やはりいつもの形】

やはり▲2三銀と相手玉の後ろから駒を打つ手が正解です。相手がここで何もしてこなければ▲1二金で詰みですが、どのように受けても次に詰んでしまうことがわかりますか?

歩美
しっかり相手の手を読んで、必至になっていることを確認しましょう!

銀で受けてきても…

図3-2からの指し手
△2二金、▲3二金(図3-3)

【図3-3 銀で受けてきたら▲3二金】

【図3-3 銀で受けてきたら▲3二金】

相手が銀で受けてきましたが、今度は▲3二金から詰んでしまいます。△1一玉と逃げても▲2二金と銀を取って詰みです。

香介
相手が△2二銀じゃなくて△3二銀と受けてきたら▲2二金で頭金だね!

 

相手に持ち駒がある場合の必至の形

テーマ図

【図4-1 相手の持ち駒に注意】

【図4-1 相手の持ち駒に注意】

最後は、相手が持ち駒を持っている場合を見ていきます。金銀桂の3枚の駒を使って必至をかけていきましょう。

とにかくこの形を覚えよう!

図4-1からの指し手
▲2三銀(図4-2)

【図4-2 とにかくこの形!】

【図4-2 とにかくこの形!】

とにかく、銀を1マス後ろから打つ形を覚えておきましょう。ここで相手が持ち駒の金をどのように使ってきても必至がかかります。

下から受けてきたら…?

図4-2からの指し手
△3一金、▲3三桂(図4-3)

【図4-3 桂馬を打って詰み】

【図4-3 桂馬を打って詰み】

▲2二金と頭金で詰まされるのを警戒して、△3一金と受けてきました。しかしこれに対しては▲3三桂と桂馬で王手すれば詰みになります。

歩美
つるし桂って形でしたね!相手玉の逃げ道がないのがポイントです!

桂馬をうまく使おう!

図4-2からの指し手
△2二金、▲3三桂(図4-4)

【図4-4 これでも桂打ちで詰む】

【図4-4 これでも桂打ちで詰む】

今度は図4-2から△2二金と受けてきましたが、これに対しても▲3三桂から詰んでしまいます。もし相手がこれに対して△同金とすれば、▲2二金と頭金で詰みです。

図4-4からの指し手
△3一玉、▲4二金(図4-5)

【図4-5 逃げても金で詰み】

【図4-5 逃げても金で詰み】

相手玉が逃げても、横から金を打てば詰みになります。桂馬がよく利いていて、相手は逃げ場所がありません。

香介
詰めろをかけて相手玉を攻めていくイメージがつかめたかな?さらに実戦的な問題を解いてみたいという人には、森けい二先生の「寄せが見える本」オススメだよ!基本の必死問題がわかりやすく解説されているんだ!

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まとめ

香介
今回は詰めろをかけて相手玉を攻めるコツを解説したよ!ポイントをまとめよう!

POINT

  • 頭金を狙うのが基本
  • 相手玉の逃げ道を塞ぐ
  • 相手の盤上の駒や持ち駒の動きをしっかり読む
歩美
必至をかけるのって、いろんな手を読まなきゃいけないから難しいですね…

-詰将棋、必至、寄せ

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