今回の記事では、初心者向けの必死問題を解きながら、寄せのコツを解説していきます。「詰めろ」「必至」といった将棋用語の意味については以下の記事で解説しています。
目次
詰めろの基本形!王手をかけずに相手玉を攻めよう
図1-1では、相手玉に守りの駒が一切ない状態です。ここからこちらの持ち駒の金と銀を使って必至をかけるにはどうしたらよいでしょう?
相手玉の逃げ道をなくすのがコツ
相手玉の1マス後ろから銀を打てば必死です。ここで相手が何もしてこなければ▲5二金で詰みになりますが、相手はこの詰みを受けることができません。
何を指してきても頭金で詰み!
相手玉が逃げても頭金で詰みになります。詰将棋の基本が頭金であるように、必至問題も基本は頭金を狙うことになります。次に頭金で詰むという形を目指すのが基本です。
飛車を使って詰めろ、必至をかけよう!
今度は持ち駒が飛車と金ですが、ここでも頭金を目指して必至をかけましょう。
とにかく上に逃がさないように!
ここでは、飛車を二段目に打って必至です。次に相手玉がどこに逃げても頭金で詰ませることができます。
相手玉は受けがない
相手玉がどこに逃げても頭金です。飛車の横利きで相手玉が二段目に逃げる手を防いでいます。
相手の盤面に駒がある場合は?相手の手を読んで必至を!
今度は、盤上に相手の駒がある場合を見ていきます。考えることは多くなりますが、基本の考え方は同じです。
やっぱりいつもの形!
やはり▲2三銀と相手玉の後ろから駒を打つ手が正解です。相手がここで何もしてこなければ▲1二金で詰みですが、どのように受けても次に詰んでしまうことがわかりますか?
銀で受けてきても…
相手が銀で受けてきましたが、今度は▲3二金から詰んでしまいます。△1一玉と逃げても▲2二金と銀を取って詰みです。
相手に持ち駒がある場合の必至の形
最後は、相手が持ち駒を持っている場合を見ていきます。金銀桂の3枚の駒を使って必至をかけていきましょう。
とにかくこの形を覚えよう!
とにかく、銀を1マス後ろから打つ形を覚えておきましょう。ここで相手が持ち駒の金をどのように使ってきても必至がかかります。
下から受けてきたら…?
▲2二金と頭金で詰まされるのを警戒して、△3一金と受けてきました。しかしこれに対しては▲3三桂と桂馬で王手すれば詰みになります。
桂馬をうまく使おう!
今度は図4-2から△2二金と受けてきましたが、これに対しても▲3三桂から詰んでしまいます。もし相手がこれに対して△同金とすれば、▲2二金と頭金で詰みです。
相手玉が逃げても、横から金を打てば詰みになります。桂馬がよく利いていて、相手は逃げ場所がありません。
まとめ
- 頭金を狙うのが基本
- 相手玉の逃げ道を塞ぐ
- 相手の盤上の駒や持ち駒の動きをしっかり読む