詰将棋、必至、寄せ

頭金の基本手筋

投稿日: 11/05/2018 更新日:

将棋初心者の方にとって、終盤戦をしっかり勝ち切るのは非常に難しいことです。簡単な1手詰めや3手詰めでも、実戦になると見逃してしまうことはよくあると思います。

歩美
終盤戦って本当に難しいです!適当に王手してたらどんどん逃げられて泥仕合になっちゃいます…。
香介
初心者の人にとってそれだけ「詰み」っていうの難しいんだ。今回は初心者向けの詰みの講座として、「頭金」という手筋に絞って詰みをしっかり解説していくよ。

頭金」というのは、相手玉の頭に金将を打って詰ませる形で、詰みの一番基本形です。今回はこの基本の頭金に注目して、終盤の局面からどのように頭金の形に持っていくのか見ていきたいと思います。

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参考棋書:「将棋・詰みの基本手筋」

香介
今回の記事はマイナビ出版の「将棋・詰みの基本手筋」を参考にしたよ。将棋をはじめたばかりの初心者でもわかりやすい詰将棋の教科書のような本なんだ!
歩美
それではこれから私たちと一緒に詰みの基本を学んでいきましょう!

頭金は一番基本的な詰みの形!

まずは基本の詰めあがり図をチェック

図1-1は、頭金の基本形となります。金と歩の2枚だけの駒で相手玉が詰んでしまっているのがわかりますか?

【図1-1 頭金の基本】

【図1-1 頭金の基本】

歩美
これは私も知ってます!詰将棋の本にもよく載ってますよね!

図1-1で、もしも5二の金が銀だった場合は詰みにはなりません。金と銀は動きが似ている駒ですが、こういった違いがあることに注意しましょう。

【図1-2 頭銀では△6二玉と逃げられる】

【図1-2 頭銀では△6二玉と逃げられる】

 

頭金に似ている詰みの形も一緒に覚えよう

図1-3は頭金の形ではありませんが、よく似た形なので一緒に覚えましょう。銀が縦に2枚並んだ形も詰みとなります。

【図1-3 銀で詰ます形】

【図1-3 銀で詰ます形】

香介
図1-2と違って、△6二玉と逃げられないことがわかるかな?

 

また金と銀を組み合わせた図1-4のような詰みの形も実戦では頻出です。

【図1-4 金銀2枚で詰ます】

【図1-4 金銀2枚で詰ます】

香介
図1-4では今までと違って玉が2段目にいるのがわかるかな?この詰みの形は上の方に逃げた玉もしっかり捕まえられるんだ。
歩美
6一に歩がいるのも注目ですね!相手玉の唯一の逃げ道がふさがれてます!

 

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実戦でよく現れる頭金の詰み筋

香介
ここからは詰将棋の問題を解きながら、実戦でもよく現れる頭金の詰みパターンを見ていこう!
歩美
全部で5パターンありますね!一緒に学んでいきましょう!

連続の頭金で相手玉を下段に落とす

まずは図2-1の詰将棋を解いてみましょう。

【図2-1 2枚の金で詰ませよう】

【図2-1 2枚の金で詰ませよう】

これは▲5三金、△4一玉、▲4二金として詰みです。

【図2-2 2連続の頭金で詰み】

【図2-2 2連続の頭金で詰み】

歩美
連続の頭金で詰ませるんですね!
香介
その通り!今回は相手玉が2段目にいたから2枚の金で詰ませることができたんだ!ちなみに相手玉が3段目にいたら3枚、4段目にいたら4枚の金が必要になるよ。

 

金はトドメに残すのが基本

図3-1の詰将棋を解いてみましょう。

【図3-1 金と銀、どちらから使う?】

【図3-1 金と銀、どちらから使う?】

答えは▲5三銀、△4一玉、▲4二金となります。

【図3-2 金をトドメに残す】

【図3-2 金をトドメに残す】

金を最後に残すのがポイントで、銀を残してしまうと図3-3のように逃げられてしまいます。

【図3-3 銀を残すと逃げられる】

【図3-3 銀を残すと逃げられる】

香介
金はトドメに残せ」なんて格言もあるくらいなんだ。

 

一度上に引っ張ってから頭金で詰ます

図4-1の詰将棋を解いてみましょう。

【図4-1 金3枚で詰ませる】

【図4-1 金3枚で詰ませる】

まずは▲5二金と捨てるのがポイントです。

【図4-2 まずは金を捨てる】

【図4-2 まずは金を捨てる】

後手はこれに△同玉と取るよりありませんが、ここから▲5三金、△4一玉、▲4二金で詰みです。

【図4-3 連続の頭金で詰み】

【図4-3 連続の頭金で詰み】

歩美
最初に解いた連続の頭金の問題と同じ形になりましたね!
香介
実戦で、金や銀が持ち駒にある時はこの筋が発生しやすいよ。捨て駒で相手玉を上に引っ張り上げてから連続の頭金で詰ますんだ!

 

捨て駒で頭金の形に誘導

図5-1の詰将棋を解いてみましょう。

【図5-1 金と銀どちらから打つ?】

【図5-1 金と銀どちらから打つ?】

歩美
▲3二金としたいですけど次の王手がないですね…。

初手は▲3一銀と王手するのが正解です。

【図5-2 銀を捨ててしまう】

【図5-2 銀を捨ててしまう】

相手玉は△1二玉とすれば▲2二金で詰んでしまうので、△同玉としますが、結局▲3二金の頭金で詰んでしまいます。

【図5-3 結局頭金で詰み】

【図5-3 結局頭金で詰み】

香介
このように捨て駒で相手玉を動かして、頭金の形に誘導する手筋は実戦でもよく見られるよ。

 

金を補充しながら詰ます

図6-1の詰将棋を解いてみましょう。

【図6-1 持ち駒がないが…】

【図6-1 持ち駒がないが…】

初手は▲2一飛成と金を取るのが正解です。

【図6-2 飛車を切って金を取る】

【図6-2 飛車を切って金を取る】

後手はこれに対して△同玉とするよりありませんが、▲2二金と頭金で詰みとなります。

【図6-3 やっぱり最後は頭金で詰み】

【図6-3 やっぱり最後は頭金で詰み】

歩美
飛車を切って頭金にするんですね!実戦でさせたらカッコいい手筋です!

 

復習問題で詰みのパターンをマスター!

香介
ここからは復習問題を解いてみよう!どの問題も今まで解説した手筋を使えば解けるはずだよ。
歩美
がんばりましょー!

問題1:いろいろな手筋の組み合わせ

【問題1】

【問題1】

▲5二と、△同玉、▲5三銀、△4一玉、▲4二金まで5手詰み

【解答図は▲4二金まで】

【解答図は▲4二金まで】

この問題は、金を補充する手筋、連続の頭金で詰ませる手筋、金をトドメに残す手筋を組み合わせます。

初手は▲5二ととして金を補充します。

【途中図は▲5二とまで】

【途中図は▲5二とまで】

最後は2枚の金銀で詰ませます。

【解答図は▲4二金まで】

【解答図は▲4二金まで】

歩美
こんな感じで手筋を組み合わせるんですね!!面白いな~。
香介
取った駒もしっかり計算に入れて相手玉を詰ませよう!

問題2:金銀を打つ順番は?

【問題2】

【問題2】

▲5二金、△同玉、▲5三銀、△6三玉、▲6四金まで5手詰み

【解答図は▲6四金まで】

【解答図は▲6四金まで】

まず初手は▲5二金から入ります。ここで▲5二銀としてしまうと△6二玉と逃げられて続きません。

【失敗図は△6二玉まで】

【失敗図は△6二玉まで】

▲5二金に△同玉と取らせたら次は▲5三銀と銀を打ちます。一見△6三玉と逃げられると詰みがないようですが、▲6四金がぴったりです。

【解答図は▲6四金まで】

【解答図は▲6四金まで】

香介
これは少し難しかったかもね。
歩美
最後の▲6四金が見えませんでした…。悔しい~!

問題3:穴熊を詰ませよう!

【問題3】

【問題3】

▲2二龍、△同玉、▲2三銀、△3一玉、▲3二金として5手詰み

【解答図は▲2三金まで】

【解答図は▲3二金まで】

初手に王手するためには▲2二龍とするしかありません。

【途中図は▲2二龍まで】

【途中図は▲2二龍まで】

相手玉は△同玉と応じますが、そこからは金をトドメに残して▲2三銀、△3一玉、▲3二金と打っていけば詰みとなります。

【解答図は▲2三金まで】

【解答図は▲2三金まで】

香介
実戦だったら初手に龍を逃がしてしまう人も多いんじゃないかな?
歩美
確かに言われてみればそうですね!頭金の筋が読めてなかったら怖くて龍を切れないです!

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まとめ

香介
今回は頭金の詰み筋を学習したよ。5つの詰みのパターンは理解できたかな?
  • 連続の頭金
  • 金はトドメに残す
  • 上に引っ張り上げてから頭金
  • 捨て駒で頭金の形に誘導
  • 金を補充してから頭金
歩美
頭金って奥が深いんですねえ。
香介
ちなみに頭金以外の詰み筋は以下の記事にまとめてあるからよかったら読んでみてね。

頭金をはじめとした詰みの形やパターンを知っておくことは、終盤力強化の近道です。北浜健介先生の「将棋・詰みの基本手筋」は、実戦形式で詰みの形を覚えられる詰将棋の問題集で、初心者にもわかりやすい解説されている良書です。終盤力の基本をしっかり学びたい方は是非読んでみてください。

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