この記事では、将棋を初めて触れる方のために、ゲームのルールを大まかに説明します。
ゲームの概要
将棋とは、2人で行うボードゲームです。国同士の戦争を模したゲームと言われており、相手プレイヤーの国の王様を討ち取ることが目的となります。また1ゲームのプレイ時間はだいたい30分~1時間程度となります。
- プレイ人数 :2人
- ゲームの目的:相手の王様を討ち取ること
- プレイ時間 :30分~1時間
ゲームに必要な物
将棋を遊ぶために必要な物は、将棋盤、駒、駒台の3つとなります。
- 将棋盤:1枚
- 駒 :計40枚
- 駒台 :2台
将棋盤
9×9の計81マスに区切られた板状のものです。マス目の中に駒が配置されます。
駒
駒は以下の9種類の合計40枚が使われます。駒はそれぞれが戦争における戦車や兵士、宝などを表しています(駒の由来には諸説あります)。
名前 | 表面 | 裏面 | 枚数 | 説明 |
---|---|---|---|---|
王将 (おうしょう) | ![]() | なし | 1枚 | 王様を表しています。 |
玉将 (ぎょくしょう) | ![]() | なし | 1枚 | 宝玉を表しています。 ゲーム上は王将と同じ働きをします。 |
飛車 (ひしゃ) | ![]() | ![]() | 2枚 | 馬車を表しています。 戦車の一種です。 |
角行 (かくぎょう) | ![]() | ![]() | 2枚 | 牛車を表しています。 戦車の一種です。 |
金将 (きんしょう) | ![]() | なし | 4枚 | 宝物のひとつ。 金を表しています。 |
銀将 (ぎんしょう) | ![]() | ![]() | 4枚 | 宝物のひとつ。 銀を表しています。 |
桂馬 (けいま) | ![]() | ![]() | 4枚 | 宝物のひとつ。 肉桂(スパイスの一種)を表しています。 |
香車 (きょうしゃ) | ![]() | ![]() | 4枚 | 宝物のひとつ。 香木などのスパイスを表しています。 |
歩兵 (ふひょう) | ![]() | ![]() | 18枚 | 兵士を表しています。 |
駒台
将棋盤から除外された駒を置く台です。裏返した箱など他の物でも代用できるため、用意しなくでもゲームは可能です。
プレイ中の様子
下の画像は将棋のゲーム中の様子を表したものです。

【対局中の一例】
①将棋盤 | ゲームを行うメインの場です。9×9の計81マスで構成されています。 |
②駒 | 将棋は40枚の駒を使い、これらは基本的に将棋盤のマスの中に置かれます。文字が読める方向に置かれた駒が自分の駒となります。 |
③駒台 | 将棋盤から除外された駒が置かれます。自分の駒台と相手の駒台の2つがあります。 |
④持ち駒 | 将棋盤から除外された駒です。自分の駒台に置かれた駒は、自分の持ち駒となります。 |
⑤自陣 | 将棋盤の手前3段を自陣といいます。 |
⑥敵陣 | 将棋盤の奥3段を敵陣といいます。 |
ゲームの流れ
将棋のゲームをプレイ(=対局)するときの流れは以下のようになります。
- 将棋盤に駒を配置する
- プレイする順番(先手と後手)を決める
- 対局の開始、先手から順に駒を動かす
- どちらかが相手の王将(もしくは玉将)を取ったら終了
将棋盤に駒を配置する
まずは将棋盤に駒を下の図のように配置します。駒はすべて表側を向けています。なお王将と玉将はゲーム上は同じものとして扱われるため、特に区別する必要はありません。

【駒の初期配置】
プレイする順番を決める
将棋はターン制のゲームで、お互いのプレイヤーが順に行動します。まずは2人のプレイヤー間で、どちらが先にプレイするか決めます。
将棋において、ゲームをプレイすることを「指す」といいます。先に指すプレイヤーを「先手」、後のプレイヤーを「後手」といいます。
先手と後手が決まったらいよいよゲームの開始です。なお将棋においてゲームもしくは試合のことを「対局」といいます。
- 指す:将棋のゲームをプレイすること
- 先手:先に指すプレイヤーのこと
- 後手:後に指すプレイヤーのこと
- 対局:将棋のゲーム、試合のこと
ゲームの進行、手番中にできること
将棋におけるターンのことを「手番」といい、先手と後手は交互に手番となります。また手番に行う行動のことを「手」、行動を行うことを「手を指す」といいます。
つまり将棋では、まず先手が手を指し、次に後手が手を指し、さらに次は先手が手を指し………という流れでゲームが進行します。
手番で指せる手は、以下の2つのうちのどちらかとなります。
- 盤上の自分の駒を動かす
- 自分の駒台にある駒を盤上に打つ
①盤上の駒を動かす
将棋盤上の自分の駒の中から好きな駒を1枚選び、別のマスに移動させます。移動できるマスはどこでもよいわけではなく、駒の種類によって移動可能なマスが決まっています。
なお駒を移動させたとき、ある条件を満たせば相手の駒を盤上から1枚除外することができます。この駒を除外する行為を「駒を取る」といいます。取った駒は自分の駒台の上に置かれます。
駒を移動させたら相手プレイヤーに手番が移ります。
②持ち駒を打つ
自分の持ち駒を、表面を向けて盤上の好きなマスに置きます。この行為を「持ち駒を打つ」といいます。
持ち駒を打ったら相手プレイヤーに手番が移ります。
ゲームの勝敗
どちらかのプレイヤーが、相手プレイヤーの王将、もしくは玉将を取った時点でゲームが終了します。このとき王将、もしくは玉将を取ったプレイヤーが勝利となります。