将棋のルール

振り駒による先手と後手の決め方

投稿日: 09/25/2018 更新日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

将棋の先手と後手を決めるとき、みなさんはどのように決めていますか?ジャンケンで決めるのももちろん良いのですが、実は「振り駒」という正式な先手後手の決め方があるのです。

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振り駒って?

日本将棋連盟のサイトから、振り駒に関する記述を引用します。

第3条 先後の決定

先手・後手の決まっていない対局の先後の決定は、記録係が原則として、上座の対局者の歩を5枚振って決める。
振り駒の結果、「歩」が多く出たら上座の先手、「と金」が多く出たら下座の先手とする。

  1. 振った駒が重なったり、立った場合は、その駒を数えず残り駒で決定する。
  2. 「歩」と「と金」が同数になった場合は、再度振り駒をする。
  3. 記録係は、振り駒の前に両対局者に確認してから振り駒をする。

出典:対局規定(抄録)|日本将棋連盟

記録係が歩を5枚振って、表と裏の枚数で先手と後手を決めます。しかし実際にアマチュア同士で対局をする場合には、記録係がいない場合がほとんどなので、その場合は目上の人が振り駒をするのが一般的です。

上記の説明では、少しわかりにくいところもあるかもしれないので、さらに詳しく説明していきます。

 

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振り駒の手順

まずは普通に駒を並べ、その中から歩を5枚とる

振り駒をする前に、まずは普通に駒を将棋盤に並べます。そのあと振り駒をする人が自分の側の歩を5枚とります。

振り駒

【並べた駒から歩を5枚とる】

なお、稀に歩を3枚しか使わずに振り駒をする場合もありますが、そのときも以下の手順は同じようになります。

 

歩を床やテーブルなどに振る

取った5枚の歩を手の中でよく混ぜ、床やテーブルの上に振ります。サイコロを振るような動作をイメージしていただければ結構です。

 

表面の駒が何枚あるかで先手後手を決める

振った駒の表面(「歩兵」と書かれた面)と裏(「と」と書かれた面)の枚数を数えます。

 

  • 表が多いときは振った側が先手
  • 裏が多いときは振った側が後手

となります。

 

駒が立ったり重なったりした場合は?

駒が立ってしまったり、重なってしまった場合はその駒を除外してマ数をカウントします。このときもし表面と裏面の数が同じになってしまったらもう一度振り駒をやり直します。

 

 

実際に振り駒をしている様子

実際に振り駒をしている動画です。これでイメージをつかんでいただければと思います。

安倍首相(2013年、動画投稿当時)が電王戦のゲストとして振り駒をしています。電王戦では振り駒自体をイベントとして、特別ゲストに振ってもらうようです。

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