初心者向け入門講座

序盤の指し方、考え方

投稿日: 01/01/2019 更新日:

歩美
将棋って駒の種類も多いし、何を指したらいいのかよくわからないんです!
香介
今回は、将棋の序盤の指し方や、考え方について解説していくよ!

将棋のルールを覚えたばかりの初心者の方は、何から指していけばよいのかわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、将棋の対局が始まってから、そのような方針で指し手を選んでいけばよいのか、特に序盤に絞って解説していきます。

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序盤とは、駒を取り合う前の陣形整備!

歩美
そもそも序盤って何なんですか??
香介
まずは序盤が何なのか説明するね!序盤っていうのは将棋の対局が始まってから、お互いに駒を取り合う前の段階のことを言うんだ。いうならば、戦いが起こる前に陣形を組み立てているところが序盤だね!

将棋の対局は、大きく分けて序盤、中盤、終盤の3つに分かれます。その中でも、序盤は、お互いの駒を取り合う前の段階を指します。序盤では本格的な戦いが始まる前の陣形を組み立てていくことになります。また、将棋において駒を動かして陣形を組み立てることを「駒組み(こまぐみ)」といいます。

 

序盤の指し方の方針

歩美
序盤は陣形を組めばいいんですね!今度は駒組みの仕方を教えてください!

飛車や角、大駒を活かせる陣形へ

飛車や角は「大駒(おおごま)」と呼ばれており、他の駒と比べると動ける範囲が広く、強力です。この大駒をうまく活かして戦えるかどうかが勝負のカギとなります。序盤の駒組みのポイントは、大駒の力を発揮できるような駒の配置をすることです。

また逆に、相手が大駒をうまく使えないように守りの陣形を組んでいくことも重要となります。

香介
自分の大駒をうまく使えるように、相手の大駒は使いづらくなるような駒組みを目指すんだ!

序盤の駒組みのコツ

  • 自分の大駒を使えるように
  • 相手の大駒は使いづらくなるように

最初の1手は何を指す?

【図1-1 将棋の初期配置】

【図1-1 将棋の初期配置】

では、将棋の最初の1手はどのような手を指すのが良いでしょうか?大駒は、飛車と角の2枚があるため、これらをうまく働かせるような手を指せばよいのです。たとえば飛車を使うなら▲2六歩、角を使うなら▲3四歩といった手を指せばよいのです。

【図1-2 初手▲2六歩で飛車を使う】

【図1-2 初手▲2六歩で飛車を使う】

【図1-3 初手▲3四歩で角を使う】

【図1-3 初手▲3四歩で角を使う】

香介
プロの将棋でもほとんど初手はこの2つのどちらかなんだよ!

 

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攻めの駒組みのコツ

香介
ここからは攻めの駒組みのコツを解説していくよ!実際に初手から実戦を想定して局面を見てみよう。先手の立場になって一緒に攻め方を考えてみてね!

飛車先の歩を伸ばすのがセオリー

将棋の序盤~中盤にかけての狙いは、飛車を成って龍を作ることになります。まずはそのための駒組みについてみていきましょう。

初手からの指し手
▲2六歩、△3四歩、▲2五歩(図2-1)

【図2-1 飛車先の歩を突く】

【図2-1 飛車先の歩を突く】

まず、攻めの形を作るには、▲2六歩~▲2五歩と飛車の前にある歩を前に動かしていくのが基本となります。このように飛車の前の歩を動かすことを「飛車先の歩を突く」といいます。

図2-1からの指し手
△4二銀、▲2四歩(図2-2)

【図2-2 歩をぶつける】

【図2-2 歩をぶつける】

さらに飛車先の歩を伸ばし、▲2四歩とします。これでは相手に歩を取られてしまいそうですが良いのでしょうか?

歩美
あれ?これじゃあせっかく前に出した歩が取られちゃいますよ!?

図2-2からの指し手
△2四歩、▲同飛(図2-3)

【図2-3 取られた歩を飛車で取り返す】

【図2-3 取られた歩を飛車で取り返す】

突き出した歩を後手に取られましたが、▲同飛として歩を取り返すことができます。飛車はだいぶ前に出てきました。龍を作れるのももう少しです。

香介
歩を取られても、飛車で歩を取り返せるんだ!

図2-3からの指し手
△4四角、▲2一飛成(図2-4)

【図2-4 龍を作って攻めが成功】

【図2-4 龍を作って攻めが成功】

図2-3では、次に▲2二飛成と角を取れる局面になっているため、後手は△4四角と角を逃がしました。しかし今度は▲2一飛成と飛車を成ることができ、先手の攻めは成功です。

香介
ここまでのポイントをまとめよう!

POINT

  • 攻めの基本は飛車をなって龍を作ること
  • まずは飛車先の歩を突いていく
  • わざと歩を取らせて、飛車で取り返す
歩美
なるほどなるほど!飛車の前の歩を相手にわざと取らせて、それを飛車で取り返していけばいいんですね!

飛車先の歩の交換には3つの得

次に、後手がすこし工夫して守ってきたときを見てみましょう。

初手からの指し手
▲2六歩、△3四歩、▲2五歩、△3二金(図2-5)

【図2-5 金を守りに使ってきた】

【図2-5 金を守りに使ってきた】

先手は先ほどと同様に飛車先の歩を伸ばしていきます。ここで後手は△3二金と工夫してきます。この手の狙いは何なのか見ていきましょう。

図2-5からの指し手
▲2四歩、△同歩、▲同飛(図2-6)

【図2-6 やはり飛車先の歩を突く】

【図2-6 やはり飛車先の歩を突く】

図2-5からはやはり▲2四歩から歩の交換を目指します。ここで後手が△3二金と上がった効果が出てきます。

歩美
さっきと同じような形になりました!これで攻めが成功したんじゃないですか!?
香介
相手の形をよく見てみよう!今度は簡単には攻め切れないよ!

図2-6からの指し手
△2三歩、▲2八飛(図2-7)

【図2-7 △2三歩として受けられた】

【図2-7 △2三歩として受けられた】

今度は交換した歩を△2三歩と打たれて、攻めが途切れてしまいました。しかし、これでも図2-7では先手の方がわずかに戦いやすくなっています。

図2-7の局面ではお互いに駒の損得はありませんが、後手は持ち駒がないのに対し、先手は飛車の前に歩がなく、持駒に1枚歩があります。この局面は、「飛車先の歩を交換した」状況ということができます。この飛車先の歩の交換には3つの得があるとされています。

飛車先の歩の交換、3つの得

  1. 1歩を手持ちにできる
  2. 飛車が敵陣に直通する
  3. 2五の地点に駒を進出できる
歩美
3つの得…!?そんなに得があるんですか!??

1つ目の1歩を手持ちにできるというのは言葉通り、歩を1枚持駒にできるということです。将棋というゲームの特性上、持ち駒は好きなタイミングで好きな場所に使えます。盤上にある駒より駒台にある駒の方が価値が高いのです。

2つ目の、飛車が敵陣に直通するというのは、いつでも好きなタイミングで▲2三飛成と進めるということです。もちろん図2-7の局面では▲2三飛成としても△同金と飛車を取られてしまいますが、今後対局が進んでいく中で、どこかで▲2三飛成のチャンスが訪れるはずです。

3つ目の2五の地点に駒が進出できるというのは、将来的に桂馬を▲3七桂~▲2五桂とできたり、銀を▲3八銀~▲2五銀と進出できるということです。銀や桂馬を前に出せると攻めのバリエーションが広がります。

香介
飛車先の歩を交換できるチャンスがあったら、▲2四歩と突く手を考える癖を付けよう!

攻め駒が足りないときは銀を前に出す

香介
図2-7以降の攻め方を少しだけ見ていくよ

図2-7からの指し手
△5二金、▲3八銀、△4二銀、▲2七銀、△4一玉、▲2六銀(図2-8)

【図2-8 銀を前に出していく】

【図2-8 銀を前に出していく】

飛車先の歩を交換した後は、銀を▲3八銀~▲2七銀~▲2六銀と前に出していきます。飛車だけで攻め切れないときは、飛車+銀で攻めていくのがセオリーとなります。

歩美
飛車+銀で攻めていくんですね!!
香介
序盤の攻めの駒組みの説明はここまでだよ。ポイントをまとめよう!

POINT

  • 飛車を成って龍を作ることを目指す
  • 飛車先の歩の交換を目指す
  • 飛車だけで攻め切れないときは銀を使う
歩美
なるほど~。将棋の序盤って何を指したらいいのか今まで全く分かりませんでしたけど、何となくわかってきた気がします。

補足
横歩三年の患い!?

【図a-1 飛車をどっちに逃げる??】

【図a-1 飛車をどっちに逃げる??】

図2-6で後手が△2三歩と打った局面を図a-1に示します。ここで▲2八飛と後ろに引く筋を見てきましたが、▲3四飛と横の歩を取るような手を考えた方もいらっしゃると思います。

【図a-2 横歩3年の患い】

【図a-2 横歩3年の患い】

3四の歩を飛車で取ることを「横歩を取る」といい、好ましくない手とされています。確かに歩を1枚取れるのは大きいですが、その後飛車をもとの位置に戻すのに3手かかってしまいます。上級者ではあえて横歩を取るような指し手もありますが、初心者の内は横歩は取らないように指していくのが良いでしょう。

 

守りの駒組みのコツ

ここからは守りの駒組みのコツを見ていきます。基本的には、守りの考え方は攻めの逆のことをしていくことになります。

香介
攻めのポイントは飛車先の歩を交換することだったね!守りは逆に、相手に飛車先の歩を交換させないことを目指すんだ!

相手の飛車先を受ける

初手からの指し手
▲3四歩、△8四歩、▲6二銀(図3-1)

【図3-1 相手が飛車先を突いてきたら銀を上がる】

【図3-1 飛車先を突いてきたら銀を上がる】

初手から今度はまず角道を開けました。後手が飛車先の歩を伸ばしてきたのを見たら▲6二銀と上がるのがポイントです。

図3-1からの指し手
△8五歩、▲7七銀(図3-2)

【図3-2 銀で飛車先を受ける】

【図3-2 銀で飛車先を受ける】

後手が△8五歩と突いてきたら▲7七銀と上がります。実はこれだけで後手からの攻めを受け止めることに成功しているのです。

香介
この銀は8六の地点に利きを足しているんだ!これで後手は飛車先の歩を交換できないよ!
歩美
えっ?駒の利きを足す…?どういうことでしょうか…??

図3-2からの指し手
△8六歩、▲同歩(図3-3)

【図3-3 後手は△8六飛と走れない】

【図3-3 後手は△8六飛と走れない】

図3-2から△8六歩、▲同歩と進んでも、後手はここから△同飛とすることができません。もし△同飛と歩を取りにきたら、▲同銀と飛車をとることができます。

歩美
なるほど!!これが8六に利きを足すってことなんですね!

金銀3枚で玉の守りを固める

【図3-4 矢倉囲い】

【図3-4 矢倉囲い】

図3-3からはさらに守りを固め、玉将を囲いに入れるのが望ましいです。囲いは金2枚と銀1枚で作るのがセオリーで、図3-3からは例えば図3-4のように矢倉囲いに組むような手があります。

香介
矢倉囲いの組み方については以下の記事も参考にしてね!
香介
ここまでの守りの駒組みのポイントをまとめるよ!

POINT

  • 8六の地点に利きを足す
  • 金2枚と銀1枚で玉を守る

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まとめ

香介
今回は序盤の駒組みのコツを解説したよ!ポイントをまとめよう!

POINT

  • 序盤は大駒をうまく使えるように駒組みを進める
  • 飛車先の歩を交換し、龍を作るのを狙う
  • 8六の地点に利きを足し、相手が飛車先の歩を交換するのを防ぐ
歩美
序盤の指し方が何となくわかりました!!

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