今回の記事では、棋王戦のルールや仕組みについて解説していきます。
棋王戦って?共同通信社主催のタイトル戦
前身は最強者決定戦!1975年から始まったタイトル戦
棋王戦は、共同通信社が主催する将棋のタイトル戦です。1961年に始まった「最強者決定戦」が前身で、1975年に「棋王戦」としてタイトル戦に格上げされました。
8大タイトルの一つ、棋王戦!勝った棋士は「棋王」に
棋王戦で勝った棋士は「棋王」のタイトルを獲得することとなり、1年間は「棋王」を名乗ることになります。1年後には次のタイトル挑戦者が決められ、現役の棋王とタイトル挑戦者が戦い、勝った方が新しい「棋王」となります。
棋王戦の賞金は公表されていない
棋王を勝ち抜いて新しい「棋王」になった棋士には賞金が与えられますが、賞金額は公表されていません。ただ、他のタイトル戦の諸金額などから推測すると、数百万~1千万程度ではないかと考えられます。
棋王戦の仕組み、参加資格は?
全棋士 + 女流名人+アマ名人が参加!予選トーナメント、挑戦者決定トーナメント
棋王戦の参加資格は、全ての棋士に加えて女流名人とアマ名人となります。参加者は、予選トーナメント・挑戦者決定トーナメント・敗者復活戦・挑戦者決定戦を行い、勝利した1名がいよいよ棋王保持者と次の棋王の称号をかけて戦うことになります。
- 全棋士+女流名人+アマ名人が参加
- 予選トーナメント・挑戦者決定トーナメント・敗者復活戦・挑戦者決定戦
- 勝ち上がった1名が棋王に挑戦
予選トーナメントは、持ち時間4時間!8人が勝ち上がり
予選トーナメントは、持ち時間4時間となります。
B級1組以上の棋士はシードで挑戦者決定トーナメントからの出場となるため、1次予選はB級2組以下の棋士と女流名人、アマ名人でのトーナメントとなります。
挑戦者決定トーナメントは、持ち時間4時間!勝ち上がった1名が挑戦者決定戦へ
挑戦者決定トーナメントは、予選トーナメントの勝ち上がり8名とシード者で持ち時間4時間のトーナメントを行います。挑戦者決定のシードの条件は、以下になります。
- 順位戦B級1組以上の棋士
- 前期決勝ベスト4以上
- タイトル保持者
- 永世称号呼称者
予選通過者は2回戦から、前期ベスト4は3回戦からの出場になります。
挑戦者決定トーナメントで勝ち上がった1名は挑戦者決定戦へ、ベスト4以上まで残って敗退した者は敗者復活戦へ進みます。
敗者復活戦は、持ち時間4時間!勝ち上がった1名が挑戦者決定戦へ
挑戦者決定トーナメントでベスト4以上までの残った敗退者は、敗者復活戦を行います。まず準決勝敗退者の2名で戦ったのち、勝者が決勝敗退者と戦います。敗者復活戦を勝ち上がった1名は、挑戦者決定戦に進むことになります。持ち時間は4時間です。
挑戦者決定戦は変則2番勝負!勝者は棋王への挑戦者に
挑戦者決定トーナメントでの優勝者と、敗者復活戦の勝者で挑戦者決定戦を行います。トーナメント優勝者は1勝、敗者復活戦勝者は2連勝すれば挑戦権を得ることができます。持ち時間は4時間です。
棋王戦のルールは?五番勝負のタイトル戦
- タイトル戦は五番勝負
- 持ち時間4時間
- 連続5期で永世棋王
棋王保持者と挑戦者の五番勝負!
棋王戦の予選を勝ち上がって見事挑戦者となった棋士は、現役の棋王保持者と五番勝負をすることになります。五番勝負となるので、先に3回勝った方がタイトル獲得となるわけです。
持ち時間は4時間!
棋王戦の持ち時間は4時間になります。タイトル戦では、1局に2日かけることもありますが、棋王戦は1局1日で終わることになります。
永世棋王って?連続5期以上で永世称号が
連続で5期以上棋王になった棋士は、「永世棋王」の称号を得ることができます。
棋王戦
敗者復活から
棋王戴冠は
達成未達ですよね?
敗者復活枠
4連勝で
戴冠は丸山九段だけ
4連勝挑戦者を
列挙してほしい