角換わり

角換わり腰掛け銀 ▲4八金▲2九飛型

投稿日: 12/25/2019 更新日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

歩美
角換わり腰掛け銀って難しいですよね~。攻めのタイミングもわかりづらいし、嫌なところに角を打ち込まれてすぐ負けちゃうこともあります!
香介
今回は、角換わり▲4八金▲2九飛型という戦法を紹介するよ!基本的には角換わり腰掛け銀と似ているんだけど、角を打ち込まれにくいから初心者でも使いやすいんだ!

今回の記事では、角換わり▲4八金▲2九飛型の指し方について解説していきます。

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参考棋書:角換わり 初段の常識

香介
今回の記事は、マイナビ出版の「角換わり 初段の常識」を参考にしたよ!角換わり棒銀、早繰り銀、腰掛け銀の基本的な筋と、最新形についても解説している棋書なんだ!

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歩美
それでは角換わり▲4八金型の指し方を教えてください!

 

YouTubeの動画で学ぶ、角換わり

香介
今回の記事は動画でも解説しているよ!

歩美
サイトで学んだ内容を動画で復習すればバッチリですね!

 

角換わり腰掛け銀▲4八金▲2九飛型の駒組み

角換わりの基本形

テーマ図

【図1-1 角換わりの基本形】

【図1-1 角換わりの基本形】

図1-1は角換わりの基本形です。今回はこの形から▲4八金▲2九飛型を目指していく手順を見ていきましょう。

歩美
角換わりの基本形までの指し方は以下の記事で詳しく解説しています。

桂馬を早めに跳ねておく

図1-1からの指し手
▲3六歩、△6四歩、▲4六歩、△6三銀、▲3七桂(図1-2)

【図1‐2 早めに桂馬を跳ねる】

【図1‐2 早めに桂馬を跳ねる】

図1-1からは、早めに桂馬を跳ねる駒組みをしていきます。ここから相手の出方によっては、▲4五桂からいきなり仕掛ける手順も成立します。

香介
▲4五桂からいきなり仕掛ける手順は以下の記事で解説しているよ!

▲4八金▲2九飛が角打ちの隙が無い好形

図1-2からの指し手
△3三銀、▲4七銀、△4四歩、▲6八玉、△4二玉、▲2九飛、△5二金、▲4八金(図1-3)

【図1-3 ▲4八金▲2九飛型に】

【図1-3 ▲4八金▲2九飛型に】

ここから飛車を2九に引き、金を4八に上がります。この陣形は自陣に角を打つ隙が無いため、攻めていった後に相手から反撃されるリスクが軽減します。

香介
▲4八金▲2九飛の形をよく覚えておこう

図1-3からの指し手
△5四銀、▲5六銀、△3一玉(図1-4)

【図1-4 腰掛け銀に構える】

【図1-4 腰掛け銀に構える】

ここからお互いに腰掛け銀に構えます。相手はいわゆる普通の角換わり腰掛け銀の駒組みを進めていますが、先手がこの形から仕掛けていきます。

歩美
角換わり腰掛け銀の指し方や攻め筋は以下の記事でも解説しています!

 

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▲4八金▲2九飛型の仕掛け

▲4五歩から仕掛ける

図1-4からの指し手
▲4五歩(図2-1)

【図2-1 ▲4五歩から仕掛ける】

【図2-1 ▲4五歩から仕掛ける】

▲4五歩から仕掛けていきます。ここから攻めの手順を追っていきます。

桂馬から使っていく

図2-1からの指し手
△4五歩、▲同桂(図2-2)

【図2-2 先に桂馬を使っていく】

【図2-2 先に桂馬を使っていく】

▲4五歩、△同歩に対しては、銀ではなく桂馬から使っていきます。ここからの相手の対応は、△4四銀や△2二銀のように銀を逃げる手や、△同銀として桂を取る手が考えられます。それぞれ見ていきましょう。

補足
相手が4筋の歩を突いていない場合は?

【図a-1 4筋の歩を突いていない場合】

【図a-1 4筋の歩を突いていない場合】

図a-1のように、相手が4筋の歩を突いていない場合は、▲4五歩から仕掛けることができません。このときは、▲4五桂から仕掛けていくような手順が有力です。

 

▲4五桂に対する後手の対応

△4四銀とされたら▲2六歩で桂馬を支える

図2-2 からの指し手
△4四銀、▲4六歩(図3-1)

【図3-1 歩を打って桂馬を支える】

【図3-1 歩を打って桂馬を支える】

図2-2 から△4四銀とされたら、▲4六歩と打って一旦桂馬にヒモをつけましょう。この形は▲4八金▲2九飛型で頻出なので、よく覚えておきましょう。

図3-1からの指し手
△2二玉、▲2四歩、△同歩、▲同飛、△2三歩、▲2九飛(図3-2)

【図3-2 飛車先の歩を交換する】

【図3-2 飛車先の歩を交換する】

相手の3三の銀が4四に動いたので、飛車先の歩を交換しておきましょう。これで1歩手に入れたので、3筋の歩を突き捨てて▲3三歩と打ち込む攻め筋が生まれました。

香介
ここからはさらに玉を深く囲って駒組みを進めながら、攻めのタイミングを伺っていこう!

△2二銀とされたら▲4四歩で拠点を作る

図2-2 からの指し手
△2二銀、▲4四歩(図3-3)

【図3-3 敵の打ちたいところに打て!】

【図3-3 敵の打ちたいところに打て!】

図2-2 まで戻ります。相手が△2二銀などと銀を引いて使ってきた場合は、▲4四歩と打って拠点を作っておきます。逆にこの歩を打っておかないと、相手から△4四歩と打たれて桂馬を取られてしまいます。

ここからは、飛車先を交換して1歩手にしてから駒組みを進め、どこかで3筋を突き捨てて▲3三歩と打つ攻めを狙っていきます。

歩美
この局面なら、▲7一角と打って攻めていく順もありそうですね!

△同銀とされたら3筋を絡めて攻める

図2-2 からの指し手
△4五銀(図3-4)

【図3-4 △同銀と桂馬を取ってきた】

【図3-4 △同銀と桂馬を取ってきた】

図2-2 から今度は△同銀と桂馬を取ってきた場合を見ていきましょう。

図3-4からの指し手
▲4五銀、△7三桂、▲3五歩(図3-5)

【図3-6 3筋から攻める】

【図3-5 3筋から攻める】

銀が自然に五段目に出てこれたのを利用して攻めていきます。▲3五歩に対して△同歩とすれば▲3四歩と打ち込んで攻めていけます。また△4四歩と銀を追い返しに来ても、構わず▲3四歩から攻めていけば先手優勢です。

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まとめ

香介
今回は角換わり腰掛け銀の▲4八金▲2九飛型を解説したよ!ポイントをまとめよう!

POINT

  • ▲4八金、▲2九飛の形に組んで、自陣の角打ちの隙をなくす
  • ▲4五歩から仕掛ける
  • 桂馬から先に前に出していく
  • △4四銀には▲4六歩で桂馬を支える
歩美
角換わりには本当にいろんな指し方があるんですね!この指し方なら角を打たれる心配がないので使いやすそうです!

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【図2-2 先に桂馬を使っていく】

【図2-2 先に桂馬を使っていく】