矢倉棒銀の手順と組み方

矢倉棒銀の基本図は図1-1のようになります。まずはこの陣形をどうやって組んでいくのか見ていきましょう。

まずは「矢倉囲い（やぐらがこい）」に組みましょう。玉を左側に持っていき、金銀3枚で守りの形を作ります。矢倉囲いの詳しい組み方は以下の記事で解説しています。

飛車先の歩を突き、銀を前に出して「棒銀（ぼうぎん）」の形に組みます。飛車、銀、歩を縦一列に並べる攻撃的な陣形です。棒銀での攻めては以下の記事で詳しく解説しています。

図2-1は、初手から▲7六歩、△3四歩、▲6六歩と進んだところです。先手はこのように角のラインを閉じてから矢倉囲いに組んでいきます。角交換の将棋は局面が複雑になりやすく、初心者のかたは苦手にしている方も多いのではないでしょうか？このように、矢倉戦法なら角道を閉じて角交換を避けた駒組みができるのです。

矢倉棒銀のもう一つのメリットは、攻めの狙いがわかりやすいことです。棒銀は基本的に、▲9五銀と銀を五段目に進出させ、そこから▲2四歩として攻めていきます。図2-2からは、△同歩、▲同銀、△同銀、▲同飛のように進んでいきます。銀を持ち駒にすることで様々な攻め筋が生まれてきます。棒銀での攻め筋については以下の記事でも解説しています。