今回は、将棋初心者にオススメの囲いを4つ紹介します。最初は覚えるまでに時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単なはずです。
目次
将棋の囲いの基本!どうやって組むの?
基本の囲いは金2枚と銀1枚で組む
将棋の囲いは、図1-1のように金2枚と銀1枚で囲うのが基本です。アマチュア、プロ問わず、ほとんどの囲いは金2枚と銀1枚で作られています。今回紹介する囲いも、全て金2枚と銀1枚で囲うものとなっています。
飛車と反対側に囲いを作るのが基本
将棋には、大きく分けると居飛車と振り飛車という戦法があります。居飛車は飛車を最初の位置から動かさずに戦う戦法で、振り飛車は飛車を一回横に動かしてから戦います。
将棋の囲いは飛車のない方に作るのが鉄則で、居飛車では左側に、振り飛車では右側に囲いを作るのが基本です。飛車の近くは激しい戦いが起こる可能性が高いため、玉は戦いの起こりにくい安全な場所に避難させておくのです。
縦に強い囲いと、横に強い囲いがある
囲いは、基本的に横からの攻めに強い囲いと、縦からの攻めに強い囲いがあります。例えば図2-1の囲いは、横からの攻めに対しては金銀3枚でしっかり守れていますが、縦からの攻めに対しては金銀がほとんど働いていません。このように囲いの特徴を知って使い分けることが大切です。
居飛車のおすすめの囲い2つ
矢倉囲い:相居飛車で使える囲い
「矢倉囲い」は、初心者からプロまで使う定番の囲いです。組むまで手数がかかりなかなか覚えづらい形ですが、居飛車を指したい人は頑張って覚えることをオススメします。
図2-2は矢倉囲いを使用している例です。矢倉囲いは縦からの攻めに強く、横からの攻めに弱いという特徴があるため、相居飛車の将棋で使われます。図2-2ではお互いに矢倉囲いに組んで、相手の飛車から攻められないように守っています。
舟囲い:対振り飛車の基本の囲い
図2-3は「舟囲い」という囲いです。少ない手数で囲うことができるのが特徴です。相手が振り飛車の作戦を取ってきたときに使われる代表的な囲いです。玉を左に囲っているため、居飛車で用いられます。
図2-4は舟囲いを使用している例です。舟囲いは横からの攻めに強い一方で縦からの攻めに弱いという特徴があります。図2-4のように相手が振り飛車で戦っていれば、縦から飛車で攻められる心配はほとんどないため、舟囲いが活躍します。
振り飛車のおすすめの囲い2つ
美濃囲い:振り飛車の基本的な囲い
図2-5は「美濃囲い」という囲いで、振り飛車で使われる基本的な囲いです。縦からの攻めにはあまり強くありませんが、横からの攻めに対してはかなりに強さを誇ります。
図2-6は美濃囲いの使用例です。相手は居飛車を使っているため、美濃囲いの弱点である縦からの攻めを食らう可能性が低くなっています。このように、振り飛車vs居飛車の戦いで非常によく現れます。
金無双:相振り飛車の定番の囲い
図2-7は「金無双」という囲いです。縦からの攻めに対しては強い構えですが、横から攻められると下段がスカスカで弱くなっています。玉を右に囲うので振り飛車で用いられます。
図2-8は金無双の使用例です。お互いに振り飛車に構える相振り飛車という戦型で使われています。相振り飛車ではお互いの玉を縦から攻める展開になりがちなので、美濃囲いよりも金無双を好む人も多いです。
まとめ
- 居飛車vs居飛車 :矢倉囲い
- 居飛車vs振り飛車 :舟囲い
- 振り飛車vs居飛車 :美濃囲い
- 振り飛車vs振り飛車:金無双