将棋の対局には、稀に「千日手(せんにちて)」という状況が発生します。千日手が発生した場合、勝敗の決定などが特殊な扱いになります。
目次
千日手って?同じ局面を繰り返すこと
千日手とは、同じ局面を繰り返すこと
「千日手(せんにちて)」とは、同じ局面を繰り返すことです。例えば下図のように、飛車で金将を取ろうとして何度も同じマスを追いかけているような状況を千日手というわけです。
繰り返しの回数は3回まで!4回目で千日手に
先ほど、同じ局面を繰り返すのが千日手と説明しましたが、1度繰り返したらすぐに千日手となるわけではありません。
3回目まではルール上不問で、4回目の繰り返しが千日手と判定されます。
千日手となった場合の勝敗は?
基本的には千日手は引き分けに
もし対局中に千日手が発生した場合は、基本的には引き分けとなります。
連続王手の千日手は、王手をかけている方が負けに
千日手の中でも、片方のプレイヤーが連続で王手をかけ続けているような変化は、王手をかけている方が反則となります。例えば、下図の例では飛車を動かしているプレイヤーが連続で王手をかけているため、これを4回繰り返して千日手となると反則となってしまいます。
連続王手の千日手になりそうな場合は、王手をかけている側が手を変えなければ負けになってしまいます。ただし手順中に1手でも王手でない手が含まれていれば負けにはなりません。
プロの将棋では先手と後手を入れ替える!わざと千日手にも!?
プロの将棋では、千日手が発生したら先手と後手を入れ替えて指し直すのが基本です。先手番で指していた棋士は後手番に、後手番で指していた棋士は先手番になって最初から対局をやりなおすのです。
将棋では、後手よりも先手の方がわずかに有利とされているため、プロの対局では後手がわざと千日手を狙うような作戦も指されています。