横歩取り

相横歩取り

投稿日: 01/26/2020 更新日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

歩美
横歩取りって、本当に難解な変化が多いですよね…今回はどんな指し方を教えてくれるんですか?
香介
今回は、相横歩取りという変化を解説していくよ!横歩取りの中でも特に激しい変化になりがちなんだ!

今回の記事では、相横歩取りの指し方と定跡を解説していきます。

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参考棋書:早分かり 横歩取り定跡ガイド

香介
今回の記事はマイナビ出版の「早分かり 横歩取り定跡ガイド」を参考にしたよ!

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歩美
それでは相横歩取りの指し方と対策を教えてください!

 

YouTubeの動画で学ぶ、横歩取り定跡

ゼロから始める将棋研究所のYouTubeチャンネルでは、動画で横歩取りの定跡を学べます。動画の内容は、ブログ記事とほとんど同じものとなっています。

香介
動画で気軽に勉強してもいいし、ブログ記事で読みたいところだけかいつまんでみるのもいいね!

歩美
まずは動画で学習して、ブログ記事で復習するのもおすすめです!

 

相横歩取りの基本形までの指し方

横歩取りの基本形

テーマ図

【図1-1 横歩取りの基本形】

【図1-1 横歩取りの基本形】

図1-1は横歩取りの基本形です。今回はこの形から相横歩取りにする変化を解説していきます。

歩美
横歩取りの基本形までの指し方は以下の記事を参考にしてみて下さい!

後手は角交換して横歩を取る

図1-1からの指し手
△8八角成、▲同銀、△7六飛(図1-2)

【図1-2 角交換してから横歩を取る】

【図1-2 角交換してから横歩を取る】

後手は、角交換してから△7六飛と横歩を取ってきます。これで先手と後手がともに横歩を取る形になります。図1-2では、後手の飛車が金取りに当たっているため、先手はここで何か受けの手を指す必要があります。

▲7七銀がよく指されている一手

図1-2からの指し手
▲7七銀(図1-3)

【図1-3 ▲7七銀がよく指される形】

【図1-3 ▲7七銀がよく指される形】

図1-2からは、▲7七銀という手がよく指されています。今回はこの形に絞って解説していきます。後手は、ここで飛車を逃がす必要がありますが、△2六飛、△7五飛、△7四飛の3つの逃げ場所があります。

香介
ここでは、▲7七桂や▲7七歩といった手も指されているよ!

補足
角交換せずに横歩を取ると?

【図a-1 いきなり横歩を取ると?】

【図a-1 いきなり横歩を取ると?】

横歩取りの基本形からいきなり△7六飛と横歩を取りたくなってしまうかもしれませんが、これは悪手になります。次の手で一気に先手勝勢になります。

【図a-2 どっちで取っても次に飛成】

【図a-2 どっちで取っても次に飛成】

図a-1から▲2二角成とすると先手勝勢です。後手は馬を金で取っても銀で取っても、次に先手の飛車が成り込んでしまいます。

 

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▲7七銀に、後手はどこに飛車を逃げる?

△2六飛には、▲1五角で王手飛車

図1-3 からの指し手
△2六飛、▲1五角(図2-1)

【図2-1 王手飛車で先手優勢】

【図2-1 王手飛車で先手優勢】

図1-3から後手が△2六飛と桂取りに飛車を逃がして来たら、▲1五角が王手飛車となります。△3三歩として受ける手がありますが、▲2六角、△3四歩、▲5三角成と進めば先手が指せる展開です。

香介
△3三歩と受けられるとこっちの飛車も取られちゃうから、▲1五角と打つ前に▲3二飛と飛車を切ってしまう手もあるよ!

△7五飛には、▲2二歩でと金を作る

図1-3 からの指し手
△7五飛、▲2二歩(図2-2)

【図2-2 この歩を取ると飛車成り】

【図2-2 この歩を取ると飛車成り】

図1-3 から△7五飛と逃がした場合は、▲2二歩が好手です。後手はこれに△同銀でも△同金でも次に飛車を成り込むことができます。仕方なく△3三桂と逃がすしかないですが、▲2一歩成としてと金を作り、じわじわ攻めていけます。

△7四飛には、飛車交換から角打ち

図1-3 からの指し手
△7四飛(図2-3)

【図2-3 △7四飛が唯一の逃げ場所】

【図2-3 △7四飛が唯一の逃げ場所】

図1-3 から、△2六飛や△7五飛と逃げると後手が悪くなってしまうため、△7四飛が唯一の逃げ場所です。

歩美
難しい変化が続きますね…

図2-3からの指し手
▲7四飛、△同歩、▲4六角(図2-4)

【図2-4 飛車交換から▲4六角】

【図2-4 飛車交換から▲4六角】

図2-3から▲3六飛と引けば穏やかな展開になりますが、飛車交換して▲4六角と打つ手が多く指されています。この角打ちは香車取りに当たっていますが、相手はこれを受けるのが意外と難しいのです。ここからは△8二歩や△8二角など、持ち駒を使って受けることになります。

補足
飛車交換して▲5五角は?

【図b-1 △8五飛の切り返しに注意】

【図b-1 △8五飛の切り返しに注意】

図2-3から飛車交換して、▲5五角と打つ手を考えた方がいらっしゃると思います。▲4六角は単なる香取りですが、▲5五角は2枚の香車の両取りになるため、得しているように思えます。

しかしこの手には△8五飛の切り返しがあり後手有利になります。香車を取っても△8九飛成の方が厳しいです。

 

▲4六角に対する後手の指し手

△8二歩には、▲8三歩からガジガジ攻める

図2-4 からの指し手
△8二歩(図3-1)

【図3-1 △8二歩と受けた場合】

【図3-1 △8二歩と受けた場合】

図2-4 から、△8二歩として受けてきた場合を見ていきます。

図3-1からの指し手
▲8三歩(図3-2)

【図3-2 8筋をガジガジ攻める】

【図3-2 8筋をガジガジ攻める】

△8二歩と受けられたら、▲8三歩としてガジガジ迫っていきます。これに対して△同歩なら▲9一角成として香車を取れます。

図3-2からの指し手
△7二金、▲8二歩成、△同銀、▲8三歩(図3-3)

【図3-3 更にガジガジ】

【図3-3 更にガジガジ】

相手が8筋を守ってきても、しつこく8筋を攻めていきます。図3-3からは△7七銀、▲同角、△同桂、▲8二歩成、△同金、▲7一飛などといった変化が指されています。

香介
難しい変化だけど、一気に終盤に突入するね

△8二角には、もう一度角交換から▲5五角

図2-4 からの指し手
△8二角(図3-4)

【図3-4 △8二角で対抗】

【図3-4 △8二角で対抗】

今度は、 図2-4 から△8二角と対抗してきた場合の変化を見ていきます。

図3-4からの指し手
▲8二角成、△同銀、▲5五銀(図3-5)

【図3-5 銀香両取りで優勢に見えるが…】

【図3-5 銀香両取りで優勢に見えるが…】

図3-4から角交換して▲5五角と打つと、銀香両取りになります。一見するとこれで先手良しですが、後手にはここからいい受けがあります。

歩美
これで先手がよさそうですが…

図3-5からの指し手
△8五飛、▲8六飛(図3-6)

【図3-6 まだまだ難解な変化】

【図3-6 まだまだ難解な変化】

図3-5からは、△8五飛と打つ受けがあります。銀取りを受けつつ、角桂両取りの飛車打ちです。これに対しては、▲8六飛として対抗していくのが定跡です。ここからはまだまだ難解な変化が続きます。

香介
まだまだ難しい展開だけど、今回の解説はここまでにするよ!ここからの指し手については以下の棋書を参考にしてみてね!

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まとめ

香介
今回は相横歩取りの定跡を解説したよ!ポイントをまとめよう!

POINT

  • 横歩取りの基本形から、角交換して後手が横歩を取る
  • ▲7七銀に△2六飛なら、▲1五角で王手飛車
  • ▲7七銀に△7五飛なら、▲2二歩からと金を作る
  • ▲7七銀に△7四飛なら、飛車交換から▲4六角
歩美
かなり難しい変化が多かったですね…!実戦で試しながら復習してみます!

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【図1-3 ▲7七銀がよく指される形】

【図1-3 ▲7七銀がよく指される形】

【図2-4 飛車交換から▲4六角】

【図2-4 飛車交換から▲4六角】