対振り飛車、対抗型

vs四間飛車 4五歩早仕掛け

投稿日: 09/08/2018 更新日:

ノーマル四間飛車はアマチュアに非常に好まれている戦法で、オンライン将棋をされている方は相手にすることが多い戦法だと思います。そこで今回は四間飛車の対策として「4五歩早仕掛け」の指し方を紹介したいと思います。

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4五歩早仕掛けの狙い

下の図は四間飛車vs居飛車急戦の基本図で、先手が舟囲い、後手が美濃囲いに囲っているところです。このとき四間飛車側は3三の角で飛車先を受けています。

居飛車急戦vs四間飛車

【基本図 居飛車急戦vs四間飛車】

4五歩早仕掛けは、角交換を迫り3三の角を退かすことで飛車先の突破を狙う戦法です。なお先手と後手が入れ替わった場合は6五歩早仕掛けと呼ばれることもあります。

 

4五歩早仕掛けの指し方

まずは4筋に働きかける

基本図から ▲4六歩 △6四歩 ▲4五歩 として図1-1。

4五歩早仕掛け

【図1-1 4五歩早仕掛けの基本図】

まず4五歩と突いていくのがこの戦法の基本です。四間飛車側はこれに同歩と応じてしまうと、▲3三角 △同桂 ▲2四歩(図1-1')と飛車先を突破されてしまいます。

飛車先突破

【図1-1' 角交換から飛車先を突破される】

 

桂馬を跳ねて力をためる

図1-1から △7四歩 ▲3七桂 △6三金 として図1-2。

桂馬を跳ねる

【図1-2 3七桂で力をためる】

居飛車側は4四歩と取ってしまいたいですが、その前に桂馬を跳ねて力をためておきます。振り飛車側はその間とくに指せる手もないので囲いを固めてきます。

 

歩の突き捨てから入る

図1-2から ▲2四歩 として図1-3。

歩の突き捨て

【図1-3 歩の突き捨て】

攻める前に歩の突き捨てから入るのがポイントです。これに対して四間飛車側は同歩と取る手と同角と取る手があります。

 

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同歩と取ってきたら角交換を狙う

アマチュア同士の対局では図1-3から同歩と取ってくる方がかなり多いです。しかしこの変化では居飛車側が指しやすくなっていきます。

 

相手の角道をこじ開ける

図1-3から △2四歩 ▲4四歩 △同銀 ▲4五歩 として図2-1。

銀に働きかける

【図2-1 銀に働きかける】

歩の突き捨てに対して同歩と取られた場合、居飛車側は角交換からの飛車先突破を狙います。▲4四歩から相手の角道をこじ開けていきます。

 

角交換してさらに角打ち

図2-1から △4五銀 ▲3三角成 △同桂 ▲7七角 として図2-2。

角打ち

【図2-2 角打ちが受けづらい】

銀を退かして角交換をしたら、飛車先を突破する前にもう一度角を打ちましょう。四間飛車側はこの角が受けづらいのです。

 

飛車先突破して居飛車よし

図2-2から △4三飛 ▲2四飛 として図2-3。

居飛車良し

【図2-3 飛車先突破で居飛車良し】

ここから飛車先を突破していけば居飛車良しとなります。この後は2二飛成としてから3三角成を狙う手や、4五桂と銀を取る手が残っています。

 

同角と取ってきた場合は馬を作りに行く

図1-3 から同角と取ってきた場合を考えます。この手順は高度な変化が多く、知らないとさせない手が多いです。

 

四間飛車側は角を前に出す

図1-3から △2四角 として図3-1。

同角と取ってきた

【図3-1 同角と取ってきた場合】

歩の突き捨てに対して角で取ってきたパターンです。居飛車側の狙いである角交換のラインから角が逃げられてしまいました。

 

歩打ちで相手の飛車を動かす

図3-1から ▲4四歩 △同銀 ▲4三歩 として図3-2。

歩を捨てる

【図3-2 歩を取って捨てる】

▲4四歩は自然な手ですが、そのあと取った歩を飛車の頭に打って捨ててしまいます。ここからの変化は知らないと指せないないであろう手が多いです。

 

飛車桂両取り

図3-2から △4三飛 ▲2四飛 △同歩 ▲3二角 として図3-3。

飛車桂両取り

【図3-3 この角が狙いの手】

飛車桂両取りの角打ちが狙いの1手でした。これで居飛車良しのようですが、四間飛車側にはうまい受けがあります。

 

飛車打ちで馬を閉じ込める

図3-3から △4二飛 ▲2一角成 △4一飛打 として図3-4。

馬を閉じ込める

【図3-4 飛車打ちで馬を閉じ込める】

自陣の飛車打ちで馬の居場所がなくなりました。さてここからの指し手はどうなるでしょう。

 

郷田新手の▲9五歩

図3-4から ▲3三桂 △5一飛 ▲9五歩 として図3-5。

【図3-5 歩を無理やり手に入れる】

3三桂打ちが馬を守りながら飛車に働きかける手となります。ここで5一飛と逃げられると攻め手がないようですが、なんと9五歩と端に手を付けるのが好手となります。端から歩を無理やり手に入れて4三歩と打ち込むのが狙いです。この手は郷田真隆九段によって発見された手で、郷田新手と呼ばれています。

ここからたとえば△9五歩 ▲同香 △同香 ▲4四歩と進めば、四間飛車側は飛車銀両取りとなってしまいます(図3-5')。

飛車銀両取り

【図3-5' 自陣の角が働き、銀取りに当たる】

 

補足:最初から5一飛打ではいけないのか

図3-3 から△4二飛 ▲2一角成 △4一飛打と進んで図3-4となりましたが、▲4一飛打とすることろを▲5一飛と打ってはいけないのでしょうか(図3-4')。

5一飛

【図3-4' △5一飛と打った場合】

この指し手は、次に▲3三桂と打っても桂馬が飛車取りに当たらないためより良いように思えます。

しかしこの場合は、次に▲4四角と出る手が成立してしまいます。▲4四角 △同飛 ▲3三馬(図3-4'')とすれば飛車取りに当たる上に、結果的には飛車と銀桂の2枚替えとなっているため駒損もそこまで大きくないのです。また後手の飛車の働きも悪いのがわかると思います。

【図3-4'' 後手は飛車の働きが悪い】

 

まとめ

今回は四間飛車の対策として4五歩早仕掛けという急戦策を紹介しました。プロの将棋では振り飛車に対して急戦策が使われることは少なくなりましたが、アマチュア同士の将棋では4五歩早仕掛けはかなり勝ちやすいと思います。常に居飛車側が攻めの主導権を握ったまま指せるので、指していて楽しい将棋になると思います。


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歩の突き捨て

【図1-3 歩の突き捨て】

飛車桂両取り

【図3-3 この角が狙いの手】