将棋のルール

駒の成り方

投稿日: 08/22/2018 更新日:

キャラクターイラスト:さゆ吉様

歩美
前回までの記事で、将棋の駒の動かし方はバッチリです!
香介
今回は、駒を成るルールについて解説していくよ!将棋の駒は、条件を満たせば裏返してパワーアップするんだ!

将棋の駒の成り方について説明します。

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駒を成るとは?裏返してパワーアップ!

将棋の駒は表面と裏面の両方に文字が書かれており、それぞれ別の動きをする駒となります。表を向けた状態を「生駒(なまごま)」、裏を向けた状態を「成駒(なりごま)」といいます。

【駒には表と裏がある】

【駒には表と裏がある】

ゲームを開始した時点ではすべての駒は表向きの生駒の状態ですが、対局中に条件を満たすと、駒を裏返して「成る」ことができます。基本的に生駒よりも成駒のほうが動ける範囲が広いため、駒を成ることができれば対局は有利となります。

なお王将、玉将、金将は裏面が無地で、成り駒はありません。

歩美
ふむふむ。対局の途中で駒が裏返ってパワーアップするんですね!RPGのレベルアップみたいで面白いです!

 

自陣と敵陣

駒が成れるかどうかは、駒の置かれた陣地によって決まります。将棋における陣地は2種類あり、将棋盤の手前3段を「自陣(じじん)」、奥3段を「敵陣(てきじん)」といいます。自陣でも敵陣でもないところには特に名称はありません。

【自陣と敵陣】

【自陣と敵陣】

香介
最初は自陣にいる駒を、少しずつ前に進めて敵陣を攻撃していくんだ!

 

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駒の成り方と条件、成るタイミングは?

駒を成れる条件は以下の3つあります。これらの条件のどれかを満たした場合、駒を成るかどうか選択できます。

歩美
どうやったら駒を成ることができるんでしょうか?

①敵陣外→敵陣内 に駒を動かしたタイミング

自分の手番中、駒を敵陣の外から敵陣の中へ動かした後、駒を成ることができます。例えば下の図のように飛車を動かした後、飛車を龍王に成らせることができます。駒を成ったら通常通り相手へ手番が移ります。

【敵陣外⇒敵陣内の移動で成る】

【敵陣外⇒敵陣内の移動で成る】

香介
駒が敵陣に入ったタイミングで成ることができるんだ!これが一番基本の成りのルールだよ!

②敵陣内→敵陣内 に駒を動かしたタイミング

自分の手番中、駒を敵陣の中から敵陣の中へ動かした後、駒を成ることができます。例えば下の図のように飛車を動かした後、飛車を龍王に成らせることができます。駒を成ったら通常通り相手へ手番が移ります。

【敵陣内⇒敵陣内の移動で成る】

【敵陣内⇒敵陣内の移動で成る】

歩美
敵陣から敵陣に動かしても成れるんですね!とにかく敵陣に駒を入れるのが成りの基本ってことですか!

③敵陣内→敵陣外 に駒を動かしたタイミング

自分の手番中、駒を敵陣の中から敵陣の外へ動かした後、駒を成ることができます。例えば下の図のように飛車を動かした後、飛車を龍王に成らせることができます。駒を成ったら通常通り相手へ手番が移ります。

【敵陣内⇒敵陣外の移動で成る】

【敵陣内⇒敵陣外の移動で成る】

香介
このルールは意外と知らない人が多いよ!敵陣にいる駒を敵陣の外に出したときも、成ることができるんだ!

必ず成る必要はなし!「不成(ならず)」もOK!

駒を成ることができるタイミングで、あえて成らない(不成、ならず)こともできます。例えば、銀将、桂馬、香車といった駒は成ると動きが大きく変わるため、あえて成らない方が良い場合もあります。

ただし、基本的に駒はなった方が強力なので、初心者のうちはとりあえず成っておくのが良いでしょう。

【成る?成らない?】

【成る?成らない?】

香介
成らなかった駒も、次の番で動かしたときに成る条件を満たしていればその時になることができるよ!
歩美
成れる駒をあえて成らないのは、ちょっと上級者っぽい指し方ですね!

 

成った駒を戻す方法

一度成駒となった駒は、基本的には生駒に戻ることはありません。

香介
一回成ってしまった駒は、基本的には元に戻ることはないんだ!注意しよう!

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